一般財団法人武井報效会百耕資料館

岸派
岸駒 岸駒は、姓は佐伯氏、岸氏、名を駒、昌明。字は賁然。号は華陽、可観堂、同功館、虎頭館、天開館など。若い頃には蘭斎岸矩と称しました。生年については寛延2年(1749)説と宝暦6年(1756)説、出生地も金沢、高岡、富山などの説があって定説を見ません。定まった師はなく、独学で沈南蘋派を始めとする中国画、狩野派、洋風画を含む諸派の技法を研鑽したといわれ、京に上ってからは円山応挙にも師事して写生画を学んだらしいことが指摘されています。しかし、のち応挙と別れて「豪放」とされる独自の表現を確立、岸派の祖となりました。また、「虎の岸駒」と呼ばれ、迫真の虎の画で有名です。
岸連山 岸連山は、本姓は青木氏。名は徳、字は士道、士進、文進、号は万象桜。岸駒の長女貞と岸成の娘春と結婚、岸姓を名乗り岸駒の養子となり、岸派2代目の岸岱に次ぐ実力者となりました。安政2年(1855)の御所造営に参加し、御学問所・常御殿・御涼所の襖絵を描いています。その作品は、岸派の筆法を受け継いだ部分も見られますが、身近な花鳥を穏やかな色彩や筆法で描くことも多く、四条派への接近が見られます。幕末の京都画壇にあって円山派の中島来章、四条派の塩川文麟・横山清暉とともに平安四名家といわれました。

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2023年度秋季企画展案内

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