◆2019年度秋季企画展 江戸時代の板宿の風景をさぐる/円山・四条派の粉本
江戸時代の板宿の風景をさぐる(1階展示室1)
江戸時代、板宿は、その後期にあたる19世紀で、おおむね戸数五十数戸・人口三百人前後、ほとんどの住民が農耕をいとなむ農村=板宿村でした。本展では、当時の板宿村を描いた絵図を始めとする、村内の山・川・田畑・ため池・集落・寺社などのようすをうかがわせる史料をご紹介し、19世紀を中心とした村の風景をイメージしていただきます。
展示構成(予定)
Ⅰ山と耕地/Ⅱ川とため池/Ⅲ居住の場・信仰の場
主な展示品
題名 | 所蔵 | |
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正徳元年(1711) 板宿村絵図 | 百耕資料館蔵 | |
天保14年(1843) 板宿村絵図 | 百耕資料館蔵 | |
寛政8年(1796) 摂津名所図会 巻八下 (禅昌寺の挿絵部分) |
百耕資料館蔵 |
円山・四条派の粉本(2階展示室2)
画稿、下絵、古名画の模写などを粉本(ふんぽん)といいます。当館には、武井家に伝来した2千点もの粉本が所蔵されています。本展では、その中から、写生画の祖・円山応挙に始まる円山派と、もと与謝蕪村の弟子で、のち応挙に学んで独自の画風を確立した呉春が開いた四条派に属する画家に関わる粉本をとりあげ、その画業の一端をご紹介いたします。
展示構成
Ⅰ円山家三代/Ⅱ応門十哲/Ⅲ呉春と四条派
主な展示品
※いずれも百耕資料館蔵
題名 | 原作者 | |
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雪中富士図 | 円山応挙 | |
十二支図 | 長沢芦雪 | |
武陵桃源図巻(部分) | 呉春 |