◆2023年度秋季企画展 庄屋の仕事・惣代庄屋の仕事/円山・四条派の粉本
庄屋の仕事・惣代庄屋の仕事(1階展示室1)
江戸時代、村は支配の単位であるとともに自治の単位でもあり、村長にあたる庄屋は、村の行政官であると同時に村の代表者でした。また、江戸時代後期には、複数の村々から村連合(組合村)が組織されましたが、おもに幕府領でその管轄にあたったのが惣代庄屋です。惣代庄屋もまた、組合村やさらに広域を治める行政官である一方、地域代表の側面も持っていました。本展では、庄屋や惣代庄屋が果たした仕事や役割を具体的にご紹介し、江戸時代の政治や社会のあり方の特徴について考える一助とします。
展示構成
Ⅰ板宿村庄屋伊右衛門の仕事/Ⅱ庄屋あれこれ/Ⅲ下灘組惣代庄屋伊右衛門の仕事
主な展示品
題名 | 所蔵 | |
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安政2年 御公用写帳 | 百耕資料館 |
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江戸時代 板宿村絵図 | 百耕資料館 |
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嘉永元年 八部郡中諸勧化取締り掛札 | 神戸市文書館 |
円山・四条派の粉本(2階展示室2)
画稿、下絵、古名画の模写などを粉本(ふんぽん)といいます。当館には、諸派の絵師(画家)に関わる2千点もの粉本が所蔵されています。本展では、中でも多数を占める円山・四条派の絵師に関わる粉本(おもに古名画の模写)を、花鳥・動物/山水・名所/人物・故事のテーマごとにとりあげ、両派の画風をご紹介するとともに、粉本についてのご理解を深めていただきます。
展示構成
Ⅰ花鳥・動物/Ⅱ山水・名所/Ⅲ人物・故事
主な展示品
※いずれも百耕資料館蔵
題名 | 原作者 | |
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大竹図 | 円山応挙 |
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冬山水図 | 円山応震 |
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山姥図 | 柴田義董 |
*なお、11月26日(日)・12月10日(日)の午後2時より、担当者による展示解説を行います。